◆確定拠出年金(日本版401k)とは

確定拠出年金制度とは、国の法律(確定拠出年金法・2001年施行)に基づく企業年金制度です。「日本版401k」、「DC」(Defined Contribution Plan)と呼ばれることもあります。401kとはアメリカの確定拠出年金の種類の一つで、日本はそれを手本にしています。

確定拠出年金制度は、「誰が」掛金を拠出(負担)するかによって、次の2つのタイプに分類されます。

 

●企業型  会社が掛金が拠出(負担)するタイプ

●個人型  加入者本人(個人)が掛金が拠出、あるいは運用のみ行うタイプ

 

会社が掛金を拠出する「企業型」確定拠出年金は、2012年3月末で廃止された適格退職年金など他の制度からの移行を中心に導入する企業が増え続け、現状、加入者数で約648万人(平成30年2月末・速報値)、実施事業主数30,317社(平成30年2月末)となっています。

<企業型確定拠出年金の加入者数の推移>

           出典:厚生労働省のホームページ

公的年金の役割が縮減されつつある中、老後の所得保障制度のひとつとして、今後その重要性が高まることは間違いないでしょう。

制度の拡充の施策の一つとして、2014年10月から掛金の拠出限度額が以下のとおり引き上げれることになりました。

 

企業型確定拠出年金加入者であって、

 

①確定給付企業年金、厚生年金基金年金などの他の企業年金の加入者で、私立学校教職員共済制度の加入者である者

 ⇒月額27,500円(改正前:月額25,500円)

 

② ①以外の者 ⇒ 月額55,000円(改正前:月額51,000円)

◆確定拠出年金の仕組み

「企業型確定拠出年金」は、企業が掛金を「拠出」し、加入者(厚生年金保険に加入している60歳未満の役員・従業員)が自身の判断で「運用」し、原則60歳以降にその運用実績に応じて増減する積立金(老齢給付金)を受け取れる年金制度です。

 

「掛金」は会社の財産から分離し、資産管理機関(信託銀行)に加入者個人の資産として専用口座で個人毎に管理されます。

「運用」については、あらかじめ用意された運用商品(定期預金、保険商品といった元本確保型商品、投資信託)から加入者自身が選択する形になります。運用商品の選択や変更は原則、インターネットかコールセンターで行います。

 

企業や運営管理機関(加入者への情報提供や資産状況を記録・管理を行う制度の幹事役的な役割を担う機関)が破たんしたとしても、加入者の年金資産は守られます。商品を提供している銀行や保険会社が破たんした場合は、それぞれのセーフティーネットの仕組み(預金保険制度、保険契約者保護機構)に則って保護されることになります。

<確定拠出年金(企業型)のイメージ図>

 出典:厚生労働省のホームページ

なお、企業型の確定拠出年金と他の企業年金・退職金制度との違いや概況は以下のとおりです。